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孫子兵法總覽

1 :孫子:2006/10/28(土) 04:42:54 ID:eoY9rb7D
始計篇第一

⊙兵者,詭道也。故能而示之不能,用而示之不用,近而示之遠,遠而示之近。利而誘之,亂而取之,實而備之,強而避之,怒而撓之,卑而驕之,佚而勞之,親而離之,攻其不備,出其不意。此兵家之勝,不可先傳也。 (★★兵者詭道也)
⊙夫未戰而廟算勝者,得算多也﹔未戰而廟算不勝者,得算少也。多算勝,少算不勝,而況無算乎!吾以此觀之,勝負見矣。


2 :孫子:2006/10/28(土) 04:47:14 ID:eoY9rb7D
作戰篇 第二
⊙其用戰也貴勝,久則鈍兵挫鋭,攻城則力屈,久暴師則國 用不足。夫鈍兵挫鋭,屈力殫貨,則諸侯乘其弊而起,雖有智者,不能善其後矣。故兵聞拙速,未睹巧之久也。夫兵久而國利者,未之有也。
⊙故不盡知用兵之害者,則不能盡知用兵之利也。



3 :孫子:2006/10/28(土) 04:51:47 ID:eoY9rb7D
謀攻篇 第三

⊙孫子曰:凡用兵之法,
全國為上,破國次之。
全軍為上,破軍次之。
全旅為上,破旅次之。
全卒為上,破卒次之。
全伍為上,破伍次之。
是故百戰百勝,非善之善也。
不戰而屈人之兵,善之善者也。
故上兵伐謀,其次伐交,其次伐兵,其下攻城。攻城之法為不得已。

4 :孫子:2006/10/28(土) 04:53:22 ID:eoY9rb7D
⊙故善用兵者 ,屈人之兵而非戰也。拔人之城而非攻也,破人之國而非久也,必以 全爭于天下,故兵不頓,而利可全,此謀攻之法也。

⊙故知勝有五:知可以戰與不可以戰者勝,識眾寡之用者勝,上下同欲者勝,以虞待不虞者勝,將能而君不御者勝。此五者,知勝之道也。

⊙故曰:知己知彼,百戰不貽﹔不知彼而知己,一勝一負﹔不知彼不知己,毎戰必貽。


5 :孫子:2006/10/28(土) 04:57:15 ID:eoY9rb7D
形篇 第四
⊙孫子曰:昔之善戰者,先為不可勝,以侍敵之可勝。不可勝在己,可勝在敵。故善戰者,能為不可勝,不能使敵之必可勝。
故曰:勝可知,而不可為。不可勝者,守也﹔可勝者,攻也。守則不足,攻則有余。善守者,藏于九地之下。善攻者,動于九天之上。故能自保而全勝也。
⊙故善戰者,立于不敗之地,而不失敵之敗也。是故勝兵先勝而后求戰,敗兵先戰而后求勝。
⊙兵法:一曰度,二曰量,三曰數,四曰稱,五曰勝。地生度,度生量,量生數,數生稱,稱生勝。


6 :孫子:2006/10/28(土) 05:00:47 ID:eoY9rb7D
勢篇 第五

⊙凡戰者,以正合,以奇勝。
故善出奇者,無窮如天地,不竭如江河。
終而復始,日月是也。
死而復生,四時是也。
聲不過五,五聲之變,不可勝聽也。
色不過五,五色之變,不可勝觀也。
味不過五,五味之變,不可勝嘗也。
戰勢不過奇正,奇正之變,不可勝窮之也。
奇正相生,如環之無端,孰能窮之?

⊙亂生于治,怯生于勇,弱生于強。
治亂,數也。
勇怯,勢也。
強弱,形也。
故善動敵者,
形之,敵必從之。
予之,敵必取之。
以利動之,以卒動之。
故善戰者,求之于勢,不責于人,故能擇人而任勢。
任勢者,其戰人也,如轉木石。


7 :孫子:2006/10/28(土) 05:03:21 ID:eoY9rb7D
虚實篇 第六

⊙孫子曰:凡先處戰地而待敵者佚,后處戰地而趨戰者勞。故善戰者,致人而不致于人。

⊙出其所不趨,趨其所不意。行千里而不勞者,行于無人之地也。攻而必取者,攻其所不守也。守而必固者,守其所不攻也。 故善攻者,敵不知其所守。善守者,敵不知其所攻。 微乎微乎,至于無形,神乎神乎,至于無聲,故能為敵之司命。 (★★詭道的應用)

⊙吾所與戰之地不可知,不可知,則敵所備者多,敵所備者多,則吾之所戰者,寡矣。 故備前則后寡,備后則前寡,故備左則右寡,備右則左寡,無所不備,則無所不寡。寡者備人者也,眾者使人備己者也。

⊙夫兵形象水,水之形避高而趨下,兵之形,避實而擊虚,水因地而制流,兵應敵而制勝。故兵無常勢,水無常形,能因敵變化而取勝者,謂之神。


8 :孫子:2006/10/28(土) 05:13:43 ID:Y3G0brJY
軍爭篇 第七

⊙故兵以詐立,以利動,以分和為變者也。
故其疾如風,其徐如林,侵掠如火,不動如山,難知如陰,動如雷震。

⊙故三軍可奪氣,將軍可奪心。
是故朝氣鋭,晝氣惰,暮氣歸。
故善用兵者,避其鋭氣,擊其惰歸,此治氣者也。
以治待亂,以靜待嘩,此治心者也。
以近待遠,以佚待勞,以飽待飢,此治力者也。
無邀正正之旗,無擊堂堂之陣,此治變者也。


9 :孫子:2006/10/28(土) 05:15:41 ID:Y3G0brJY
九變篇 第八

⊙途有所不由,軍有所不擊,城有所不攻,地有所不爭,君命有所不受 。

⊙故用兵之法,
無恃其不來,恃吾有以待也。
無恃其不攻,恃吾有所不可攻也。


10 :孫子:2006/10/28(土) 05:16:39 ID:Y3G0brJY
地形篇 第十

⊙故曰:
知己知彼,勝乃不殆。
知天知地,勝乃可全。


11 :孫子:2006/10/28(土) 05:18:37 ID:Y3G0brJY
九地篇 第十一

故為兵之事,在于佯順敵之意,并敵一向,千里殺將,是謂巧能成事者也。
是故政舉之日,夷關折符,無通其使﹔勵于廊廟之上,以誅其事。
敵人開闔,必亟入之,先其所愛,微與之期。
踐墨隨敵,以決戰事。
是故始如處女,敵人開戸,後如脱兔,敵不及拒。


12 :孫子:2006/10/28(土) 05:19:58 ID:Y3G0brJY
火攻篇 第十二

⊙主不可以怒而興師,將不可以慍而致戰。
合于利而動,不合于利而止。
怒可以復喜,慍可以復ス,亡國不可以復存,死者不可以復生。
故明君慎之,良將警之。
此安國全軍之道也。


13 :孫子:2006/10/28(土) 05:21:07 ID:Y3G0brJY
用間篇 第十三

⊙相守數年,以爭一日之勝,而愛爵祿百金,不知敵之情者,不仁之至也。
非人之將也,非主之佐也,非勝之主也。

⊙故明君賢將,所以動而勝人,成功出于眾者,先知也。
先知者,不可取于鬼神,不可象于事,不可驗于度。
必取于人,知敵之情者也。

14 :孫子:2006/10/28(土) 05:22:16 ID:Y3G0brJY
⊙故三軍之事,莫親于間,賞莫厚于間,事莫密于間。
非聖智不能用間,非仁義不能使間,非微妙不能得間之實。
微哉!微哉!無所不用間也。
間事未發,而先聞者,間與所告者兼死。

⊙必索敵人之間來間我者,因而利之,導而舍之,故反間可得而用也。


15 :名無氏物語:2006/12/21(木) 20:00:58 ID:rd8Qju3s
孫子

16 :冬のオイラ:2007/01/07(日) 15:22:01 ID:9IO+1mAs
  /^/^/^/^/^/^/^/^/^/^/
 二二二二二二二二二二二
  | |.  || 西宮神社 ||  .| |
  | |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒| |
  | | (´v`) ( ё) ('д') | |
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        ,,, 、、、
       リ*’ー’リっ
        (っ ,r′
        l_ノ┘ ドドドド・・・



17 :名無氏物語:2007/01/15(月) 14:10:12 ID:MxcUXW93
戦争で重要なのは敵を欺く事である。
そこである事が可能でも不可能なように見せかけ、
ある行動を行うのに行わないよう見せ掛け、
近づきながら遠いところにいるようにみせかけ、
遠ざかりながら近くいるように見せかけ、
利益で敵を誘き出し、混乱させて敵を撃破し、
充実した敵には手はずを整え、敵がきょうだいなら接触をさけ、
怒らせて敵の神経を疲れさせ、卑屈な態度で敵を油断させ、
安楽にしているならかき回してくたくたにし、
団結しているならバラバラにさせ、その備えがないところを攻め、
その警戒しない地点を攻撃する。これが兵法の勝ち方だ。
臨機応変なので先に伝授することはできない。(将軍の任務である)

まだ戦っていないのに宗廟での計算で勝つものは、計画が入念だからである。
まだ戦っていないのに宗廟での計算で負けるものは、計画がいい加減だからである。
作戦が練られているものは勝ち、そうでないものは負ける。
しかるをいわんや、まったく計画をたてないものをや。
私がこれを見ると勝負は明らかだ。

18 :名無氏物語:2007/01/15(月) 14:17:05 ID:MxcUXW93
作戰篇 第二
戦いとは勝つことが重要だ。しかし、戦いが長引けば
武器の切れ味も鈍り士卒の意気もくじけ、要塞を攻撃すれば戦力が尽き、
長い間軍隊を外征させれば国家財政は破綻する。
そもそも武器の切れ味も鈍り士卒の意気もくじけ、力をつくし金銭をつくせば、
きっと諸侯が其の窮状につけこんで兵を上げ、どんな知恵者でも上手く処理することはできない。
そこで戦争では下手でも速いのは聞くが、遅くて巧みなものはいまだ見たことがないのである。
(長期戦は不利だとの主張)
そもそも戦争が長引いて国家に利益があるということはいまだかつてなかった事なのである。
そこで、このような用兵の害を知り尽くさないものは、また用兵の利益も知り尽くす事ができないのだ

19 :名無氏物語:2007/01/15(月) 14:26:44 ID:ler1MIMf
孫子が曰く、一般に軍事の原則としては、
自国が損害を出さないようにするのが一番であり、敵国を撃破するのはこれに次ぐ。
軍(12500人)が損害を出さないようにするのが一番であり、敵の軍を撃破するのはこれに次ぐ。
旅(500人)損害を出さないようにするのが一番であり、敵の旅を撃破するのはこれに次ぐ。
卒(100人)損害を出さないようにするのが一番であり、敵の卒を撃破するのはこれに次ぐ。
伍(5人)損害を出さないようにするのが一番であり、敵の伍を撃破するのはこれに次ぐ。
こういう訳で百回戦って百回勝つというのは本当にもっとも良い最善のものではないのだ。
そうではなく、戦わずに敵軍を屈服させるのが最善のものなのだ。
(リデルハートの言う間接戦略をさす。糧道を断ち、戦意を失わせ、包囲させて降伏させる。
ナポレオンがウルムでしたように。なお、編成単位としては師(2,500人)が抜けている。)

そこで優れた軍事は陰謀で戦う、次は外交で戦う、次は戦場で戦う、最低のものは攻城戦だ。
攻城戦はやむをえないからするのである。(上手く敵を城から誘き出すのが上策である。)

20 :名無氏物語:2007/01/15(月) 14:47:05 ID:ler1MIMf
孫子が曰く、一般に先に戦場にいて敵を待ち受ける軍は楽であり、
後から戦場にきて戦いに急いで走るものはくたびれる。
そこで善く戦うものは敵の動きを操って、自分は操られない。(戦いの主導権を握る)

(そこで)、その敵がやって来ないところに出撃し、その警戒しない地点を急襲する。

千里(500キロメートル)を行軍して疲れないものは無人の地をゆくからである。
攻撃して必ず奪取するものは、その守らない所を攻撃するからである。
守備して必ず堅固であるものは、その攻撃しない所を守るからである。
そこで善く攻めるものは、敵はどこを守っていいか分からない。
善く守るものは、敵はどこを攻めればいいか分からない。
微妙だなあ、微妙だなあ、無形に至る。神妙だなあ、神妙だなあ、無声にいたる。
ゆえに能く敵の死命を制す。

敵は私と戦う地点が分からない。分からなければ、備えるべき場所は多くなる。
そうすると私と戦うところの敵は少なくなる。そこで敵が前に備えれば後ろが手薄で、
そこで敵が後ろに備えれば前が手薄で、そこで敵が左に備えれば右が手薄で、
そこで敵が右に備えれば左が手薄になる。
左も右も前も後ろもあちこちに備えると、あちこちが手薄になる。
少なくなるのは敵に備える立場だからである。多いものは敵に自分に備えさせるものだからである。

(戦闘に於いて受動的な立場は戦力が分散してしまう)

そもそも、兵の形は水に象るべきである。水の流れは高きを避けて低きに走る。
兵の形は敵の充実した地点を避けて空虚な地点を攻撃する。
水は地形のままに流れ、軍隊は敵に応じて勝ちを制す。
そこで兵に常勢はなく、水に常形はない。うまく敵に応じて変化して勝ちをとるもの、
これを神(優れた極み)という。

21 :名無氏物語:2007/01/15(月) 14:53:31 ID:Pr1Y0FKC
国主は怒りの感情のため戦争をしてはならない。
将軍は憤激の感情のため戦闘してはならない。
利益があれば動き、利益がなければ動かない。
怒りはまた喜びの感情になるものだし、憤りはまた喜ばしい感情になるものである。
しかし、一度滅んだ国は二度と復活しないし、死んだ人間は二度と生き返らない。
そこで明君はこれに慎重を期し、良将はこれを警戒する。
これが国を安んじ軍を保全する道である。

(第十二篇火攻だが、銀雀山竹簡本で、実は孫子十三篇の結語であると判明した。)

22 :名無氏物語:2007/01/15(月) 15:01:14 ID:Pr1Y0FKC

そこで用兵の事は、敵の動向を把握することにある。敵に合わせてまっすぐ進み、
千里で敵将を殺す。これを能く事を成すものというのである。
このゆえに戦争政策が決定した日、関所を塞ぎ割り符を砕き、
敵との通信を遮断し、宗廟できびしく事を定め、もってその事(作戦)を決す。
敵が入り口を開ければ速やかにこれより入り、敵が大切にする地域を先に奪取し、
密かに計画を立て、動きを隠して敵を追い、以って決戦する。
そういう訳で、初めは処女のごとく大人しく、敵人が隙を見せれば、
脱兎のごとく攻め寄せる。敵は防ぐことができない。

(翻訳やや自信なし)

23 :名無氏物語:2007/01/15(月) 15:11:21 ID:QydwUU4h

(戦争が始まると)、お互い布陣すること数年、それで一日の勝ちを争う。
それなのに(一大事なのに)爵祿百金を惜しんで敵の情報を探らせないものは不仁の至りである。
将軍の資格がないのである。国主の補佐でないのである。勝利の主催者でないのである。

(戦争に於ける情報の重要性をとく。孫子は間(スパイ)には五種類があるという)

そこで全軍の行政で、スパイほど親しいものはなく、スパイほど恩賞が厚いものはなく、
スパイより機密なのはない。優れた神妙な知恵がなければスパイを使うことができず、
仁義でなければスパイを働かせることはできず、微妙(な知恵)でなければ、
スパイの得た情報を本当に生かすことができない。
微妙だなあ、微妙だなあ、スパイを使わないところはないのである。
スパイのことがいまだ報告されていないのに先に情報が漏れれば
スパイともらしたもの両方を死刑にする。

敵のスパイでこちらに来たものは必ず見つけ出し、利益でつり、導きて宿すべし。
そこでダブルスパイが得て使えるのである。

24 :名無氏物語:2007/01/19(金) 13:43:51 ID:BFE6n116
伏兵の見つけ方について、行軍篇とマキャベッリ「戦術論」第五巻に似た記述がある。
また「戦術論」には「己の兵力を知り敵の兵力を知る者は、打ち負かされること困難である」(第七巻)とか
「良き指揮官は、必要に迫られなければ、また好機が彼を呼び寄せなければ、
決して戦争には打って出ない。」(同)とある。
いずれも普遍的な戦則だが、孫子はなお2000年先行する。

クラウセヴィッツ「戦争論」は戦争を「科学的」に解明を目指した書なので、
必ずしも「虎の巻」ではないが、「守則有余、攻則不足」(形篇)
「攻撃は防御より弱い戦闘方式である」と同じ事を強調している。
思うに戦略的には攻勢を取り、戦術的には防御を取るのが至上のものだろう。
また防御正面を攻撃してはならないことはクルスクの戦訓からも明らかであり、孫子に従って陽動するべきである。

25 :名無氏物語:2007/01/19(金) 13:58:19 ID:n2S3I1We

そこで戦争は詐欺によって立ち、利益によって従い、分散と集結をもって変化となすものである。
ゆえに其の速さは風の如く、其の静けさ林の如く、襲撃することは火の燃え盛るが如く、
動かないことは大山の如く、知り難い事は暗がりのごとく、動くときはいかづちの震えるが如し。

そのゆえに三軍は気力を奪うことができ、(敵の)将軍は心を動揺させることができる。
このゆえに朝の気は鋭く、昼の気はだれて来て、夕の気は帰りたがる。
そこで巧みな指揮官は其の鋭気をさけて惰帰の気を撃つ。これは気を支配するものである。
治まった秩序で乱れを待ちうけ、静かな心理で動揺を待ちうける。これは心を支配するものである。
近い位置で遠くからくる敵を待ちうけ、安楽な状態で疲れた敵を待ちうけ、
腹いっぱいの状態で飢えた敵を待ち受ける。これは力を支配するものである。
秩序だった軍旗を邀撃すべきでなく、隙のない敵陣に攻めかかってはならない。これは変化を支配するものである。

26 :名無氏物語:2007/01/19(金) 14:14:26 ID:jcfaNFKf
(テキスト一部金谷本に従い修正)

一般に戦いは正攻法で敵とぶつかり、奇策で敵を打ち破る。
そこでよく奇をいだすものは無限なこと天地のようで、尽きないこと江河のようである。
死んで復た生き返るのは日月がこれである。
終わって復た始まるのは四季がこれである。
音色は宮商角徴羽の五階にすぎないが、そこから奏でられるメロディーは無限である。
色は赤青黄白黒の五色にすぎないが、その組み合わせからくる色彩は無限である。
味は辛い甘い酸っぱい塩辛い苦いの五味に過ぎないが、この五味が組み合わされた旨みは無限である。
戦いの勢いは奇正でしかないが、奇正の変化・組み合わせは無限である。
奇は正を生み出し、正は奇を生み出す。輪の端なきがごとし。誰がこれを極められよう?

乱れは治より生じ、怯えは勇より生じ、弱さは強より生じる。
乱れるか治まるかは(部隊の)編成である。勇敢か臆病かは全体の勢いである。強いか弱いかは軍の形である。
そこで上手く敵を動かすものは、おとりの形を現せば敵は必ずこれに寄って来、
これにえさを与えれば、敵は必ずこれに食いつく。
利益でもって敵を動かし、伏兵でもってこれを待ち伏せる。
そこで優れた指揮官は勝負を全体の勢いに求めて個人に過度に期待しない。
そこで上手く人を選んで勢いの中に組み込む。
勢いに任せるものの兵を戦わせるのは木石を(谷に)転がすようなものである。

27 :名無氏物語:2007/01/19(金) 14:32:13 ID:y29w3ZAW


(竹簡本により本文を改める)

孫子が曰く、昔の優れた指揮官は、まず味方が負けないような態勢を作っておき、
それで敵が誰でも打ち勝てる隙をさらすのを待った。
勝つことができない態勢とはおよそ我が方に関わることであり、
誰でも打ち勝てる隙とは敵に関わる問題である。
そこで優れた指揮官でも勝てない態勢は作れても、敵に必ず勝てるようにすることはできなかった。
そこで曰うのである。勝ちは知れている、しかしまだ為せないと。
勝てない態勢とは守備である。勝てる態勢とは攻撃である。
防御すれば戦力に余裕が生まれ、攻撃すれば戦力を消耗する。
そこで守備上手なものは守れば地下深く隠れるようであり、攻めれば天空高く馳せるようである。
そこで自軍を保全して敵に完勝できるのである。そこで優れた指揮官は不敗の地に立って敵の隙を逃さないのである。

(守備側は戦略的には或いは戦力を分散してしまうが、戦術的には
自然・人工の障害物を利用できるため、攻撃側に対してはるかに有利である。
クルスク戦ではソ連側はナチの城砦作戦をスパイによってあらかじめ知っていた。
そこで数十キロに渡る縦深陣地を用意できた。これがスパイが重要だと孫子も説く所以である。)

こういう訳で、勝つ軍隊はまず勝ってそれから戦い、負ける軍隊は先にまず戦ってそれから勝ちを求める。
兵法では、まず戦場までの距離を計算し、そこから必要な輜重の量をはかり、
そこから投入可能な兵力を計算し、敵の予想戦力と比較し、勝ち方を決める。
これで「地生度,度生量,量生數,數生稱,稱生勝」というのである。

(兵站から戦闘を計算することを説いているのである。)

28 :名無氏物語:2007/01/19(金) 14:38:40 ID:y29w3ZAW
そこで優れた指揮官は敵兵を降伏させても戦うのでは無いのである。
敵の城邑を陥落させても力攻めではないのである。
敵国を撃破しても長期戦ではないのである。
必ず完全保存をもって世界に挑戦する。そこで軍隊は消耗しない。
戦争の利益を全うすることができる。これを謀攻の法(間接戦略)というのである。

29 :名無氏物語:2007/01/19(金) 14:46:52 ID:y29w3ZAW

そこで勝負を知る方法に五つある。戦うべきときと戦うべきでないときを知る者は勝つ、
大部隊と少数の兵力でのそれぞれの戦い方を知る者は勝つ。
(ランチェスターの法則で言えば大部隊は第二法則を、小部隊は第一法則を追及すべきである)
上下の心が一致しているものは勝つ。準備を整え準備ないものを待ち受けるものは勝つ。
将軍が有能で君主が口出ししないものは勝つ。(ヒトラーはユンカーに干渉して負けた。スターリンはジューコフに一任して勝った。)
この五つのものが勝敗を知る原則である。

そこで曰う、彼を知り己を知らば百戦危うからず、
彼を知らざるも己を知らば一勝一負、彼を知らず己も知らざれば、戦う毎に必ず危うし、と。

30 :名無氏物語:2007/01/19(金) 14:53:44 ID:y29w3ZAW

道に経由してはならない道がある。軍に攻撃してはならない軍がある。
地に占領してはならない地がある。君命に受けてはならない君命がある。
(最後のものは第三次ハリコフ攻防戦が良い見本である。軍の専権を主張しているのではない)

そこで用兵の原則では、敵が来ないことを期待してはならない。
我が方に備えがあるのを頼みにするのである。
敵が攻撃しないことを期待してはならない。
我が方に攻撃できない守備があるのを頼みとするのである。
(ブラウ作戦に於けるB軍集団の長大な側面への無警戒がこれである)

そこで曰う、彼我双方について知っていれば勝負は危険ではない。
天と地(天機と地理)を知っていれば勝負は完勝できる。

31 :名無氏物語:2007/01/19(金) 15:01:10 ID:hkT3EY2E
憂国詩 七言古詩 十三阮

鳳堕竜隕仆且堰
未作楠公徒減損
天仮三尺戡逆賊
快復皇土大日本

32 :名無氏物語:2007/01/22(月) 13:51:50 ID:TgnPKgO8
孫子の思想体系

計、作戦、謀攻(戦略論)
形、勢、虚実(高等戦術論)
軍争、九変、行軍、地形、九地(戦術各論)
用間(戦略特論)
火攻(結語結論)

このように孫子の思想は非常に体系的に組織されている。
各篇のtopicsについて。

計(戦争計画)、作戦(兵站論)、謀攻(間接戦略)
形(防御戦術)、勢(軍隊に於けるエネルギー)、虚実(陽動と敵の弱点を狙う原則)
軍争(maneuver 戦略機動、九変(九つの変則)、行軍(地形と敵情視察)、地形(地形ごとの戦術)、九地(九つの状況)
用間(スパイの重要性)
火攻(結論として、戦争を軽々しく起こさない戒め)

作戦篇では補給物資は敵地で賄えと主張している。
ナポレオン・ヴォナパルトが勝利できたのは遅い輜重車を捨てて現地調達(略奪)に頼ったため、
非常な機動力を得ることができたからである。(当時の各国軍隊の二倍)
しかし、この方策は荒地のスペインと広漠たるロシアで失敗した。
現代戦では補給物資に食料の占める割合は十分の一に過ぎないから時代遅れだという主張もあるが、
現代でも、占領地の人員やインフラストラクチャーなどを十二分に活用することで兵站を補うことができる。
アメリカがイラクで政府軍やクルド人部隊を使っているのがこれである。


33 :名無氏物語:2007/01/22(月) 14:02:07 ID:dn6J9fE/
故其疾如風,其徐如林,侵掠如火,不動如山,難知如陰,動如雷震、
指郷分衆、廓地分利、懸権以動、先知迂直之計者勝、此軍争之法也、

NHKの風林火山

(そこで)理想的な軍隊はその速いことは風のようで、様子が分からないことは林の静けさのようで、
侵略するときの激しさは火炎の燃え盛るようで、動くべきでないとき動かないのは山のようで、
分かりづらさは物陰のようで、動くときの凄まじさは雷の震うが如くである。
敵を陽動するのに戦力を分散し、要地を占領するのに精鋭を分駐させ、
わざと隙をさらし、敵が寄ってくると天秤をひっくり返すが如く一気に結集して、敵を撃破する。
先に迂直の計―― 一見不利でありながら災い転じて福となす計を知るものは勝つ。
これが軍争(戦略機動)の原則である。

34 :名無氏物語:2007/02/16(金) 13:54:59 ID:F5vwkQ0K
敢問、敵衆整而将来、待之如何、
曰、奪其所愛則聴、兵情主速、乗人不及、由不慮道、攻其所戒、

敢えて質問しよう。敵が多くよく整って今にも来ようとしている。
之に対処するにはどうすればいいか。
(孫子)曰く、其の大事にする重用点を抑えればこちらの意のままになります。
軍事で重用なのは速さです。敵が準備できていないのに漬け込み、
考慮していなかった道を経由して攻撃し、其の守らない所を攻めるのです。

管中有提十万之衆天下莫敢当、呉起有提七万之衆天下莫敢当、孫武有提三万之衆天下莫敢当、

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